ブロードバンドタワー(3776)

 

ブロードバンドタワー(証券コード:3776)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ

ブロードバンドタワーの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高12,432百万円に対して 経常利益は470百万円の黒字 となっています。2019年12月期第2四半期の売上高が10,840百万円、経常利益は273百万円の赤字でしたので、 増収・黒字転換 となっています。

コンピュータプラットフォーム事業において、新データセンター、データソリューションの売上が増加したことと、メディアソリューション事業におけるIP告知システムの危機売上が増加したことが 増収・黒転 の主な要因となっています。

今回の決算で通期の業績予想で経常利益を130百万円の赤字から230百万円の黒字に上方修正しました。しかし市場の期待はもっと高かったのか上方修正にもかかわらず株価は上がりませんでした。

5G時代のデータセンターを標榜する『新大手町サイト』を構築するなど、5Gの普及とともに成長する 5G銘柄としても人気が急上昇 し株価は上がっていましたが、さらなる株価の上昇には大幅な上方修正や、業務提携・M&Aなどのサプライズニュースが必要となりそうです。

コンピュータプラットフォーム事業

以下の3事業からなるコンピュータプラットフォーム事業は、前年同期比で増収・大幅な増益となっている。

① データセンター
② クラウド・ソリューション
③ データ・ソリューション

①データセンター
2020年6月末の時点で、新データセンターの契約率は約7割、稼働率は3割を超えていて、 売上増に伴い利益も増加 している。20203月にはセコムグループの株式会社アット東京とデータセンター間の接続を実施している。

②クラウド・ソリューション
パブリッククラウド支援 としてAmazon AWSとMicrosoft Azureの構築・運用支援・決済代行を提供しているほか、 独自マネージドクラウド のサービスもあり、仮想/物理マシンと柔軟な提供ができて、AWS/Azure/Google cloudとの専用線接続も可能である。

プライベートクラウドとパブリッククラウドをリンクさせた マルチクラウド を推奨している。

③ データ・ソリューション
世界最大級ストレージ事業者であるDELL EMC社の一次代理店で、以前は市場規模が小さかったISILONに代表される スケールアウトストレージ 市場を広めてきた実績があります。 世界的にデータ量は増大 しており、取り扱っているストレージ製品の販売は堅調です。

IoT/AIソリューション事業

【エーアイスクエア】
独自開発のAIエンジンを活用した QuickQAQuickSummary の2種類のサービスを提供しています。

<QuickQA(自動応答)>
高性能なAI(人工知能)が質問に対して最適な回答を提示します。エンドユーザーや社内の問合わせ対応を自動化することができるため、 サポートセンターでのオペレーター支援 に活用されています。

<QuickSummary(自動要約・分類)>
議事録や専門文書やサポートセンターにおける対話記録など 様々な文書を自動で要約 します。

エーアイスクエアはLIXILやJTやサントリーなど 日本を代表する企業で導入 されていて、前年同期比では増収・赤字ではあるもののその額は少なくなり、利益は改善途上です。

メディアソリューション事業

ジャパンケーブルキャスト(JCC)では JC-HITSとチャンネル700を運営 しています。JC-HITSは日テレプラスやTBSチャンネルなど多彩なチャンネルラインアップです。チャンネル700は日本で唯一のケーブルテレビ専用無料総合編成チャンネルで全国各地のお祭り中継や、自主制作の番組を配信しています。

JCCのIP告知システムの機器の売上等により売上高は増収となっていますが、JCCのACAS償却費増等により利益としては減益となっています。

ブロードバンドタワーのIR情報は以下のリンクから

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