アイロムグループ(2372)

 

株価・決算・ファンダメンタルまとめ@アイロム:最新

アイロムグループの株情報

アイロムグループの2021年3月期 第2四半期決算短信を読み解くと売上高5,078百万円に対して 経常利益は452百万円の黒字 となっています。2020年3月期第2四半期の売上高が4,710百万円、経常利益は391百万円の黒字でしたので、 増収・増益 という結果に落ち着いています。バイオベンチャーは 今の経常利益よりも将来性 で買われているので、黒字額の大小で一喜一憂する必要はないでしょう。 どれだけ将来性があるかという思惑で買われるのがバイオ株 です。

アイロムグループはバイオベンチャーとしては珍しく、 常に利益を出しながら経営 しているのが特長です。デルタフライファーマやオンコリスバイオファーマなど他のバイオベンチャーは先行投資で赤字が続いています。どちらかと言えばバイオ関連企業は赤字経営の企業が多いようです。

とはいえこれらの赤字バイオ企業も黒字をしっかり出しているアイロムグループも 有望な研究を多く抱えています ので、いかに世に出せるものにできるかが騰落の指標となります。

アイロムが最も注力している分野は 新型コロナウイルスに対する新規ワクチンの開発 です。これが世に出たらすごいことになりますね!

以下はそれぞれのセグメントごとの事業内容です。

SMO事業

SMO事業とは医療機関の治験業務を支援する事業です。ターゲットが がんや難治性疾患 等にシフトしていて、大学病院や専門医療センター等の基幹病院との提携を広げています。

新型コロナウィルスの影響で臨床試験に遅れが出ていて決算にも影響がありましたが、徐々に再開し始めているようです。また 新規臨床試験の受託が増加 しているとも記載されています。

CRO事業

CRO事業とは開発業務受託を手掛ける事業のことです。 製薬会社の開発業務の一部を代行・支援 する役割があります。日本・欧米・アジア・オセアニア諸国の製薬会社における 早期段階の医薬品開発を支援 しています。

前期の2020年3月期に受託した臨床試験が、引き続きに業績に寄与しているほか、 新規臨床試験の受託も増加 して堅調に推移しているようです。こちらも新型コロナウィルスの影響で延期や中断がありましたが、緊急事態宣言が解除されるとともに順次再開しているとのことです。

先端医療事業

こちらのメインはもちろん 新型コロナウイルスに対するワクチンの開発 です。現在は 非臨床試験を実施 している状況です。コロナワクチンは国内でもオンコリスバイオファーマやアンジェスなど複数の企業がしのぎを削って開発しています。

アイロムグループではこのような先端医療事業を促進させるために 積極的に人員体制の強化 に努めており、このセグメントにおいては若干の赤字となっていますが、赤字を恐れてコロナウィルスワクチンの開発をやめたら株価は暴落するでしょうね。この分野は先行投資が必要な分野ですので、アイロムは現状通り 攻めの姿勢 でいいと思います。

メディカルサポート事業

駅からのアクセスや地域の医療機関の需要を調査し、不動産会社などと連携していい条件の物件を探し、主に 新築でクリニックモールを開設 しています。そしてそのクリニックモールで開業を考えている 医師に対して、開業支援 を手掛けるほか、開業後には臨床試験を紹介するなど 他の事業との連携 も図っています。この部門は非常に堅調のようです。

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