デルタフライファーマ(証券コード:4598)の株情報
デルタフライファーマの2021年3月期 第2四半期決算短信を読み解くと売上高は100百万円 経常利益は463百万円の赤字 です。2020年3月期第2四半期は売上高0百万円、経常利益は218百万円の赤字でしたので、 増収・赤字縮小 という結果に落ち着いています。赤字ですので当然ながら配当はありません。 自己資本比率は約96% と高いので経営は安定していると言えそうです。
2021年3月期の業績予想ですが、850百万円の赤字予想ということで、またも赤字予想ですが、 有望な研究を多く抱えています 。
会社の正式名称はDelta-Fly Pharma 株式会社。直近の業績には期待はできませんが、「 モジュール創薬 」という独自のコンセプトで新たな薬を生み出す方法を取っており、長い目で見ると 低時価総額で非常に有望な銘柄 だと言えそうです。
モジュール創薬
デルタフライが他のバイオベンチャー企業と最も異なるのが「 モジュール創薬 」を取り入れていることです。今のところ 唯一無二 のようです。すでに効果が実証されている有効成分をモジュールとして、それらを組み合わせて新たな薬を生み出す創薬の手法です。
他のバイオ企業が行っている研究開発よりも 期間が短くなり、失敗するリスクも低く なります。承認はされているが、効果と毒性のバランスがとれていない抗がん剤を、投与量や投与方法を変えたり、高分子技術やデリバリー技術を応用するなど、様々な手法を取ることにより 新たな抗がん剤にする ことが可能となります。
デルタフライファーマの企業理念は、“「がん」だけを見ることなく、「がん患者」の全体を診ることにより、安心して家族のがん患者に勧められる治療法を提供すること” ということです。
モジュール創薬によりがんの有効治療薬を開発し、 がん=治る病気 となる日が来ることを期待したいです。
代表的な開発品① がん微小環境改善剤:DFP-17729
【対象】 疾病固形がん(末期の膵臓がん、悪性黒色腫、胃リンパ腫、等)
末期のすい臓がんの患者を対象とした、がん微小環境改善剤「 DFP-17729 」に関しては、上図のように末期のすい臓がん患者にDFP-17729と少量の抗がん剤を投与したところ、 大半の腫瘍が消失したという臨床効果 が確認されています。
また、2020年7月28日のIR資料では、動物実験でも良好な結果が出ており、関東地区の大学病院や主要ながんセンターなど6施設で 治験を実施する予定 であることを発表しています。
がん細胞の周りの微小環境は酸性になっていて、クエン酸塩で中和することで、がん細胞がおとなしくなることが 動物実験で確認されています 。
日本と韓国では特許が成立しており、PCT加盟国に対しても 国際特許を出願済み です。すい臓がんは難治性のがんとしても有名で、特に末期では有効な治療薬がない状況なので新薬の開発が待ち望まれています。日本では日本新薬と提携しています。
日本での治験データに基づいて、 米欧やアジア諸国でも展開する予定 だとのことです。かなり有望な取り組みで新薬が上市(新薬が承認され市場で販売されること)したら株価上昇は間違いないでしょう。
代表的な開発品② DFP-10917
【対象】 疾病難治性・再発急性骨髄性白血病
DFP-10917は難治性・再発急性骨髄性白血病の患者を対象として、米国テキサス州のMD Anderson Cancer Centerを中心として 臨床第3相試験 を進めています。すでに 2例の症例登録が開始 されています。
急性骨髄性白血病の死亡者数は日本で1万人、米国3万人、欧州3万人、中国2万人とかなりの数がいます。難治と再発を合わせると70%程度となるため 新薬の開発が待ち望まれています 。
2022年度中には米国での承認・上市を予定していて、社長の会見でも「 お約束します 」とかなり力強い手ごたえを放しておられました。無事上市したら株価はかなり上昇すると思います。私は 5桁を期待 しています。
それ以外にも今後の上市プランが目白押しです。 低時価総額で超有望 なデルタフライファーマは間違いなくおすすめの銘柄です。私がいつも参考にさせていただいている 著名投資家のRETさんや投資家k.kさんもおすすめ しています。
デルタフライファーマのIR情報 及び Twitter情報は以下のリンクから
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