ロコンド(証券コード:3558)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
ロコンドの2021年2月期 第2四半期決算短信を読み解くと売上高4,811百万円に対して 経常利益は638百万円の黒字 となっています。2020年2月期 第2四半期の売上高が4,156百万円、経常利益は354百万円の黒字でしたので、 増収・増益 となっています。
デヴィ夫人を起用した テレビCMで一気に知名度を高めました 。私もロコンドの存在はテレビCMで知りました。
ブランドを広めるのはテレビCMで、その後ある程度知名度が高まった状態で、 YouTuberのヒカルとのコラボ という流れが良かったのではないかと思います。
ヒカルが立ち上げたファッションブランドの 「ReZARD」とのコラボシューズ は 販売開始から3日で売上2億円 を達成し、完売したらテレビCMに出演させるという約束をしていたので、実際にヒカルと宮迫のテレビCM出演が実現した。
田中社長は目立ちたがり屋でアンチも多いですが、同じくアンチが多いヒカルや宮迫とコラボすることで、うまくビジネスを回していると言えるでしょう。
今はYouTubeの方ばかりで宣伝しているようですが、ヒカルの動画を見るのは若い層に偏っていて、 そのうち頭打ち? になるのではないかと思われます。主婦層や40代・50代のサラリーマンなど幅広い年齢層に靴やファッション商品を売るために、 テレビCMもうまく合わせてプロモーション すれば、さらなる飛躍と株価の上昇も期待できるでしょう。
EC:LOCONDO.jp、LOCOMALL
ロコンドは通販では売りにくいとされていた 靴の通販で成功 しました。テレビCMで 返品が無料 であることを大々的に宣伝し、
「通販で靴を買うとサイズが合わなかったらどうしよう」
「実物を見ずに通販で買ってデザインが気に入らなかったらどうしよう」
といった不安を取り除くことができたのが成功の秘訣だと思われます。D2C商品を増やしたことから3年前に30%程度あった返品率は、 20%程度まで下がって きているようです。
YouTubeのコラボ商品は物珍しさから今は調子がいいようですが、そのうち飽きられてくることも想定しておく必要があると思われます。本当にYouTubeのプロモーションだけで売上を伸ばしていくことができるのか、 今後の売上の推移に注目 したいと思います。
プラットフォーム:BOEM
BOEMはECを生業とするロコンドが作った 通販用のプラットフォーム で、多機能 管理画面やスマホ最適化機能など、通販に必要なすべてがそろっています。すでにMANGOやCHARLES & KEITHなど様々な企業がBOEMを利用しています。
初期費用や月額費用を最低限に抑え、成功したら売上を レベニューシェア するというビジネスモデルを取っています。プラットフォーム導入時の初期コストを抑えることで、大金をかけて導入したけど全然売れなかったという場合の リスクを低減 してBOEMの導入のハードルを下げています。
そしてロコンドが自社でも使っているので、使い勝手を良くするためにどんどん新機能をリリースしていくと、BOEMの利用者も 無料でバージョンアップ ができるというメリットもあります。
BOEM事業は絶好調で 前年同期比75%UP の売上を達成しており、新規契約で増えた分ももちろんありますが、 既存のユーザーの売上が上がった ことによる売上増というところが価値が高いと言えそうです。今後の成長の軸となる事業であると言えます。
ブランド:ReZARD他
内製の生産背景を活かした商品開発を得意としており売上を伸ばしています。もちろんYouTubeのヒカルとコラボした ReZARD が最も大きな売上を達成していますが、 ReZARD : ReZARD以外 = 5:5 のポートフォリオを目指すとしています。
宮迫さんとのコラボ商品や 他のYouTuberとのコラボ も計画しているようで今後の動きが注目されます。
プロモーションさえうまくいけば、内製による生産で 利益率が高い ため売上増と株価の上昇が期待できそうです。
オフライン店舗への展開も進めており、SHOE・PLAZAと連携して新宿店と上野店にロコンドコーナーを設けました。こちらの 実店舗の売上の動向 も気になるところです。
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