BASE(4477)

 

BASE(証券コード:4477)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ

BASEの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高5,996百万円に対して 経常利益は1,148百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が2,730百万円、経常利益は279百万円の赤字でしたので、 黒字転換・大幅な増益 となっています。

プロモーションの強化で販管費がかかっていますが、売上高がおよそ前期の+122%ということで大幅に増えていますので、 売上拡大のための投資 もしっかりしながら売り上げも経常利益も伸ばしているということで業績は絶好調と言えそうです。

Eコマースプラットフォームの「 BASE 」事業と、オンライン決済サービス「 PAY.JP 」が二本柱の事業となっています。事業別にGMV(流通総額)の推移を見ると、BASE事業は前年同四半期比+136.6%、PAY事業は同+45.4%ということで、両事業とも順調だと言えます。

特に売上の9割を占める通販プラットフォームの BASE事業の飛躍は目を見張る ものがあり、このことからもちろん株価も右肩上がりの成長を続けていています。新型コロナウィルスの影響で 巣ごもり需要 があり、通販が活況だったため業績にもプラスの効果がありました。

株価は業績を反映して時価総額が高くなっていますので、このまま右肩上がりが続くかどうかは 今後の展開により変わってきそう です。投資の判断は需給やチャートを見ながら検討する必要があります。

Eコマースプラットフォーム「BASE」

EコマースプラットフォームのBASEは会社名にもなっている主力事業ですが、 誰でも無料で簡単にネットショップを作れるサービス です。デザイン性の高いネットショップを作成することができ、BASEで開設された店舗の商品を購入できる ショッピングアプリも提供 しています。

ショップオーナーの半数以上が1名での運営、9割以上が5人以下の運営ということで、 小規模ショップにとって非常にメリットがあるサービス と言えます。

ショップを開きたいけど時間が無い、運営の費用がない、プログラミングの技術がない、など様々な理由でネットショップを作りたくても作れなかった方にも、手 軽にネットショップの運営を始めることが可能 となります。

初期費用・月額費用共に無料なので、万が一ショップを開いて全く売れなかったとしても 非常にリスクが低くなる ので、導入する側のメリットは非常に大きいと言えます。

ではどうやってBASEが事業として成り立たせているかというと、 決済金額の6.6%+40円が販売者側からの手数料 としてBASEに支払われる仕組みです。決済手数料は若干高く感じますが、初期費用と月額費用が無いということで、特に初めてショップを開くという方には大きなメリットになりそうです。

BASE事業における GMVが昨年比+196.5%と大きく増加 し黒字化を達成しています。GMVの増加とともに売上高は同+211.4%、売上総利益は同+210.8%とまさに 絶好調 の状況で、通期の業績予測を上方修正しています。

今後もサービス拡大のためにプロダクト 人員を採用し増員 するほか、GMVや売上高、売上総利益の成長を重視し、 積極的に先行投資 するとのことですので、さらなるBASE事業の発展と、株価の上昇も期待できそうです。

オンライン決済サービス「PAY.JP」

PAY.JPは「 支払いのすべてをシンプルに 」というコンセプトのもと、BASEが提供するオンライン決済サービスです。様々な Webサービスやネットショップにクレジットカード決済を簡単に導入できる 開発者向けのツールとなります。

新型コロナウイルスの影響で、スポーツ関連やインバウンド関連の店舗などの営業自粛の影響で、一部の既存加盟店のGMVが大きく減少したため、PAY事業のGMVの成長率は前年同四半期比+25.2%と低下してしまいました。とはいえ 成長率が低下しても25%の成長 というのはスゴイですね。

BASEの分析によりますと、既存加盟店のGMVがコロナにより2月以降大幅に減少しており、7月はやや回復の傾向が見られたが、8月以降は依然不透明な状況が続くという予想です。今後に関してはコストを抑制しながらも プロダクトの強化及び加盟店数の増加 に努め、GMVの成長を目指すとしています。

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