JTOWER(4485)

 

JTOWER(証券コード:4485)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ

JTOWERの2021年3月期 第2四半期決算短信を読み解くと売上高1,728百万円に対して 経常利益は175百万円の黒字 となっています。2020年3月期第2四半期の売上高が1,096百万円、経常利益は3百万円の赤字でしたので、 増収・黒字転換 となっています。

連結最終損益を従来予想の6200万円の黒字から3億円の黒字に4.8倍 上方修正 したことが好感され、2020年11月現在、株価は右肩上がりに上昇を続けています。

インフラシェアリングの売上が伸びたことと、リモートワークのおかげで旅費交通費や営業活動の制限により コストが削減 されたことで利益も伸びています。

国内のIBS事業(大規模施設に共用通信設備を設置して運営する事業)が好調で売上・経常利益が伸びているということだけでなく、 5G関連銘柄 としても注目されており、その思惑も株価の上昇に一役買っていると言えます。

しかしながら通期の経常利益3億円の予想で、時価総額は2020年11月20日現在で1800億円以上と かなりの高値圏 にあり、いつまでこの5G期待相場が続くのかは定かではありません。

国内IBS事業

共用通信設備の導入実績は2021年3月期第1四半期の時点で累計273件となっていて、 新規導入予定物件数も91件に拡大 しており好調を続けています。インフラシェア事業の売上拡大で、売上総利益が増加した一方で、新型コロナウィルスの影響でリモートワークが進んだことにより、販管費が計画を下回ったので 収益性が向上 しました。楽天モバイルの参画によってさらにIBS事業の売上は伸びそうです。

新たな5G共用装置の開発 は今年度中の開発完了に向け、順調に進捗しているようです。これまでの4G周波数帯域に対応した共用装置と併せ、アドオンでの導入を予定しています。これによりコスト削減が図れそうです。

JTOWERの株価がこれだけの高値圏で推移しているのは5G期待に他なりません。 5G関連の開発は今後も注目 されるでしょう。

タワーシェアリング

アーバンエリア(都市部)でのタワーシェアリングについて、西新宿エリアにおいて 5Gスマートポールの設置で東京都と協定を締結 し、2020年7月にスマートポールの建柱は完了していて、 携帯キャリア4社の利用が決定 しています。スマートシティ構想の拡がりを受けて、東京以外の都市部への展開も目指しています。

ルーラルエリア(都市部ではなく人が少ない田舎などのエリア)での新設タワーシェアリングも進めていて、 地権者との設置交渉は概ね内諾を取得 し、下期よりタワー建設開始を想定しています。今期中に部分的なサービスを開始し、 来期からのはタワーの建設拡大を計画 しているとのことです。

ローカル5Gサービスの事業化

JTOWERは国内IBS事業で培った5Gに関連する技術の経営資源を活かすために、 ローカル5Gサービスの事業化 に向けた取組みを開始しています。実証費用等、事業立ち上げ関連費用の投資を計画しています。

顧客は主に施設オーナーで、オフィスビルやショッピングモール、ホテル、農業などでの需要を想定しています。5Gの 大容量・低遅延・多人数接続 の性能はその他にも工場での利用など様々な用途が考えられます。

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