SHIFT(3697)

 

SHIFT(証券コード:3697)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ

SHIFTの2020年8月期 決算短信を読み解くと通期で売上高28,712百万円に対して 経常利益は2,535百万円の黒字 となっています。2019年通期の売上高が19,531百万円、経常利益は1,544百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。

当然決算発表後の株価は上昇しました。成長企業であることは間違いないですが、時価総額が3000億円近くあるので、今後の株価の上昇に関しては 新しい大きな材料が必要 かもしれません。

ソフトウェアテストサービスが事業のほとんどの収益 となっており、最近では M&Aも積極的 に実施していて会社の規模が急激に大きくなってきています。

年間1500人程度のエンジニア採用を実施するなど、事業拡大に応じて人員もどんどん増やしています。将来的には 従業員数1万人規模の会社 を目指しているようです。

2020/10/22に 70万株の公募増資と53万株の株式売出 の実施を発表して株価は大きく下落しました。公募売出株数の123万株は発行済み株式数の7.3%の水準となるようですが、株価が上昇を続けていたこともあり、それ以上の大暴落となってしまいました。(2020年11月20日現在では株価は約14500円で公募増資発表前の約16000円からは10%近く下落しています)

ソフトウェアテストサービス

ソフトウェアテストサービスを開始した2010年以来、何と 毎年1.5倍以上の成長を10年も続けています 。これは驚異的ですね。2020年は2010年の100倍以上の売上となっています。

新型コロナウィルスの影響で、テスト、開発案件などの稼働率は低下したが、その後の回復もあり全体的な売上の影響は限定的でした。

元キーエンス社長の佐々木氏を招聘し、 営業の『仕組化』を強化 することで、新規顧客開拓が進んで月間取引顧客数が増大したとのことです。

ITや金融などは安定した収入があるほか、最近では 製造・エネルギー・通信・製造分野が急成長 しているようです。

しばらく安泰の事業ですが、時価総額からも株価を維持・上昇させるには、相当な成長を続ける必要がありますので、 来期以降の成長率 が株価の行方を左右しそうです。

「SHIFT1000」に向けた取り組み

SHIFTは「 SHIFT1000 」と銘打って、中期経営計画で2025年に 売上高1000億円 を目指しています。いくら成長を続けている企業とはいえ、1000億円は簡単には達成できるものではありません。

しかし既存のソフトウェアテストサービスも高成長を続けていますので、 M&Aがうまくいけば不可能な数字ではない と思います。

そのために新聞、TV、Webなど影響力のあるマスメディアへの露出を高め、 知名度の向上と信頼感を得る ことを促進しています。

また技術ブログや自社セミナーを積極的に開催することにより新たな潜在顧客の囲い込みを図っています。

M&Aの取組

M&Aにより グループ会社がどんどん拡充 されています。分析屋・RGA・デケム・SNC等です。

M&Aポリシー をしっかりと決めていて今のところ有効なM&Aができているようです。ポリシーは以下の通りとなっています。

①付加価値が高く単価向上が見込めるか
②これまでの商材でカバーできない領域
③顧客母集団を活用できるか
④のれん負けせず、すぐに利益貢献できるか

④のポリシーがあるのでのれん代で業績が悪くなるということも避けられそうです。

1000億円の売上を達成するには、 有効なM&Aができるかどうか にかかっていると思います。大型M&Aのニュースがあれば株価は上昇する可能性が高いと思われます。

SHIFTのIR情報は以下のリンクから

⇒ SHIFT IR
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