ピアラ(7044)

 

株式会社ピアラ(証券コード:7044)の株情報

株式会社ピアラの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高10,823百万円に対して 経常利益は337百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期が売上高9,682百万円、経常利益は254百万円の黒字でしたので、 増収・増益 となりました。

2020年7月30日付けでマザーズから東証1部に格上げされただけはあって、 業績は好調 のようです。しかしながらエステ等の広告が新型コロナウィルスの影響を受けて減少するなど悪材料もあって、通期予算に対する進捗率は売上・経常利益ともに65~70%であり、やや達成が心配されます。

ピアラは「 マーケティングコミットカンパニー 」というスローガンを掲げていて、従来型の手数料の契約ではなく、 成果報酬 でビジネスをしているのが特徴です。マーケティングを依頼する会社からすると、RIZAPのように「 結果にコミット 」してくれる成果型報酬は安心ですね。コンサルやマーケティングは、高い費用を払って効果がなかったらどうしよう、と不安になるクライアントは多いと思います。

決算補足資料には成長の歴史の説明がありましたが、何と 13年連続増収中で平均45%の成長 だとのことです。毎年45%はすごいですね。個人の試算だったらすぐに億に届きそうです。

ただ中期経営計画の目標が「 営業利益率5%以上 」ということで、ITグロース株としては「 目標低っ 」と思ったのは私だけでしょうか。。。

悩みに特化したマーケティング

ピアラは「薄毛を解消したい」「血圧を下げたい」「しわを減らしたい」など、主に健康・美容の分野で 人の悩みに着目 し、悩みに沿ったマーケティングをすることでマーケティング効果を最大化します。 悩みは購買行動に直結 するので効果が高くKPIを保証したサービスが可能となります。

800社以上の実績を蓄積した 独自データとAIを使ったマーケティングシステム を組み合わせることにより、確度の高いマーケティング予測を可能としています。この KPI保証という唯一無二のサービス を、ヘルスケア、ビューティー、食品の分野に絞って提供しています。

悩みマーケティング以外の事業

株式会社Sprootとの資本業務提携では HKT48、NGT48 のグッズ販売における、EC支援や商品開発を行うとのことです。またピアラの独自データと分析システムを活用した D2C事業の支援 も開始されます

タイの Channel J Project は日本料理の動画配信サービスです。そこから日本製品や日本産の食材専門店の ECに誘導 するほか、複合型の実店舗も作る予定のようです。

ライブコマース事業では、 シンギュラネット社との連携 で、ブロックチェーンを使った独自のライブ配信&コンテンツECプラットフォームを構築し、 投げ銭機能 を追加した。従来通りSHOWROOM等の外部のプラットフォームで発信しながら、ロイヤリティの高い独自プラットフォームに誘導することで、 収益性の高い配信ビジネス を実現するとのことです。

越境ECのマーケティング支援 ではタイやベトナムなど、アジア諸国で モバイル決済が大きく成長 しているとのことです。動画広告からチャットコマースへ展開し、Facebook Messenger上で話をするのと同じように商品の購入が可能になるとのことです。

D2C企業向け金融支援サービス

SBI FinTech Solutionsと業務提携 し、 PIALA PAYサービス を始める。ECは立ち上げ当初に資金が必要になることに目をつけて、資金を貸し出し、得意の悩みマーケティングで事業を軌道に乗せて、資金を回収するビジネスモデルです。なるほど、マーケティングに自信がある ピアラならではの新規事業 ですね。

サービスを受ける側は、資金提供を得られるうえに、広告効果の分析や悩みデータベースを利用したマーケティングのコンサルタントも受けられるということで、 かなりメリットがありそう です。 将来性が高そうなビジネス と言えるでしょう。

以上のようなことから将来性があり期待はできますが、色々手を出し過ぎていて、 ヒットが出るかもしれないけど支出も多そう だなというイメージです。

買うかどうかの判断は難しいですね。。目標: 営業利益率5%が引っかかる のでたぶん私は買わないと思います。

株式会社ピアラのIR情報 及び Twitter情報は以下のリンクからアクセスできます。

⇒ ピアラIR
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