ファーマフーズ(証券コード:2929)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
ファーマフーズの2021年7月期 第1四半期決算短信を読み解くと売上高8,387百万円に対して 経常利益は1,405百万円の赤字 となっています。2020年7月期 第1四半期の売上高が3,090百万円、経常利益は767百万円の赤字でしたので、 大幅な増収・赤字拡大 となっています。
生命活動と健康維持に関わる 免疫・老化・神経 という3つの要素に作用する機能性素材開発を行うというのが、ファーマフーズの企業コンセプトになっています。
事業内容は①機能性素材事業、②発明企業の通販事業(たまご基地)、③バイオメディカル創薬事業で、連結売上高が前年同期と比較して171.4%増となるなど、 売上は絶好調 と言えます。
しかしながら第一四半期は広告費を戦略的に大量投入した影響もあって約14億の赤字となりました。前年同期も第一四半期は7億の赤字でしたので、ファーマフーズは期初に広告を投入する傾向があり、むしろ 売上が大幅に上がったことを評価 してもいいのではないかと思います。
2020年11月16日に発表した2021年7月期の通期業績予想の 上方修正 は衝撃的でした。連結経常利益を従来予想の12.1億円から21.4億円に76.2%も上方修正しました。当然株価は急騰しました。初動に気づいたものの欲張って指値を低めに設定して買えなかったことを後悔しています。。
この業績の伸び率を見たらまだまだ 上値余地はありそう ですね。
第一四半期の赤字で株価が低迷したらまた狙おうと思っています。
機能性素材事業
身近な食品から機能性を解明し、 素材として食品メーカー等に販売 する事業です。この事業では以下の2商品が主力となっています。
①【Pharma GABA】ストレス低減、疲労感軽減、血圧改善、睡眠改善
②【ボーンペップ】骨代謝改善
①のファーマギャバは、 GABAマーケットをほぼ独占 しているということで、大手食品や飲料メーカー等への採用が拡大し売上も伸びています。
②のボーンペップは乳業メーカー向けが拡大しているほか、サプリメントや 中国向けも絶好調 で売上を大幅に伸ばしています。
通信販売事業
ファーマフーズは独特な通期黒字化モデルを取っていて、第2四半期までに広告宣伝費を集中して先行投資して、顧客を増やすことを重要視し、下期は投資を抑制するが、 上期で増えた定期顧客がリピート購入 することにより、通期で黒字となるというモデルです。
ニューモ育毛剤 や タマゴサミン が売上上位となっており、これらの育毛剤・サプリと化粧品の分野もどちらも大幅増収となっています。
広告宣伝の配分を「タマゴサミン」から「ニューモ育毛剤」へ大きくシフトし、定期顧客数は ニューモ育毛剤が全体の50%近く となっています。
サブスクリプション型のストックビジネスが注目されていますが、昔からある 通販の定期購入は元祖サブスク型ビジネスモデル で、安定した収入が見込めます。
バイオメディカル事業
ファーマフーズが取得した特許を、行動研究計画やライセンス契約を結んだ製薬会社へ実施許諾することにより、 ライセンス収入 を得るビジネスモデルです。
臨床試験を通して認可されめでたく上市されると ロイヤリティ収入 も得られます。
ニワトリ由来抗体作製技術 という珍しい技術を持っていて、たまご・ニワトリに特化した企業で面白い取り組みですね。
この事業はまだまだ収益は少ないですが、 将来に向けた投資 分野だと言えそうです。
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