プロパティデータバンク(4389)

 

プロパティデータバンク(証券コード:4389)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ

プロパティデータバンク(PDB)の2021年3月期 第2四半期決算説明資料を読み解くと売上高1,024百万円に対して 経常利益は210百万円の黒字 となっています。2020年3月期第2四半期の売上高が896百万円、経常利益は108百万円の黒字でしたので、 増収・増益 となっています。

不動産・施設等の管理業務を効率化するクラウドSaaSサービスの @プロパティ (アットプロパティ)が主力製品であり、J-REITや不動産会社、ディベロッパーを中心に契約社数は280社を超え、登録建物データも5万棟を突破するなど、 契約と売上は順調 に伸びているようです。

売上高、段階利益ともに当初計画通りに推移しているということで、成長が織り込まれた株価となっているため、サプライズ決算ではなかったものの 業績自体は順調 だと言えそうです。

今後に関しては 野村総合研究所 と不動産投資顧問業務の DX推進に向けたサービスを共同で提供 することに合意し、@プロパティを野村総研も導入を勧めてくれることになりそうです。これは心強いですね。

不動産テックは注目分野 であり株価は成長を見込まれて高値になっています。今の成長ペースのままでは株価は上がらないでしょう。今後さらに株価を上昇させるには新たな材料が必要だと思われます。

@プロパティ(クラウドSaaS)

不動産開発分譲・流通、プロパティマネジメント、ビルメンテナンス、不動産経営分析、会計など、 あらゆる不動産業務に必要な機能を網羅したクラウドSaaS 商品です。

J-REIT、不動産会社、不動産管理会社、不動産ファンド、デベロッパー、生命保険会社、電鉄会社、電力会社など 様々業種の企業で採用 されており、その数は280社を超えます。

日本生命や東京海上日動火災保険、阪急阪神ビルマネジメントなど、 超一流企業での実績も多い ことから、@プロパティが優れたサービスであることは間違いなさそうです。

クラウドSaaSということで今はやりのストック型ビジネスとなり、一度契約すると毎年更新をする企業が多いため 安定した収入 を見込むことができます。

クラウドサービスの月額利用料は前年同期比で13%程度伸びていますが、新規顧客の獲得分だけではなく、 1社あたりの平均月額利用料単価も7.6%増えて います。

政府のデジタル庁発足によって 様々な分野でのDX推進が期待 されていますが、もちろん不動産分野も例外ではありません。

今は DX分野に投資資金が集中 しています。現在はクラウド事業の売上が全体の6割程度ですが、今後はこの比率を増やしていくと株価も上昇が期待できそうです。

ソリューションサービス

クラウド事業が好調ですがソリューション事業も複数の大型案件のプロジェクトが進み、 前年同期比14.1%増の売上 となり好調な事業です。

顧客は@プロパティの顧客と重なりますが、大手デベロッパー、総合ビル管理会社、不動産会社、電鉄会社、電力・ガス・電鉄グループ会社、大型複合施設、J-REIT、不動産ファンド、その他企業(製造業、運輸等)など、多岐にわたります。

いくらクラウド事業が好調と言っても1本足打法はリスクが大きいので、売上の4割程度を占めるソリューション事業も 2つ目の柱として大きな役割 を果たしていると言えるでしょう。

プロパティデータバンクのIR情報は以下のリンクから

⇒ プロパティデータバンク IR
⇒ Twitter 情報 (プロパティデータバンク での検索結果)