すららネット(証券コード:3998)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
すららネットの 2020年12月期第3四半期決算短信を読み解くと売上高1,143百万円に対して 経常利益は398百万円の黒字 となっています。2019年12月期第2四半期の売上高が837百万円、経常利益は10百万円の赤字でしたので、 増収・黒字転換 となっています。
すららネットは学習塾や学校向けのコンサルティングと、 対話型ICT教材の「すらら」 を提供するのが主力事業です。
赤字から4億近い黒字ということで業績は素晴らしいですね。この四半期決算と同時に 通期業績予想の上方修正 も行っています。まさに時流に乗って絶好調と言えるのではないでしょうか。
令和元年度の補正予算で、「 先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金 」の交付が決定されるなど、政府の教育デジタル化GIGAスクール構想でも、中心的な役割を担うと期待されています。
デジタル庁の発足もあってe-ラーニングの分野は 投資家にも注目を浴びている分野 です。
もちろんこれだけ期待され、実績も残していることから、年初からはすでに 10バガー を超えている(2020年10月30日現在)ということで、株価は上昇を続けて高値圏にあります。
今後さらに株価を上昇させるには、新事業などビッグニュースが必要かもしれません。
対話型ICT教材「すらら」
対象は小学生から高校生までで、国語・数学(算数)・英語・理科 ・社会の5教科に対応しています。 対話型を取り入れたり、AI技術を活用 するなど、従来のeラーニングにはない独自要素を加えて契約を伸ばしているようです。
理解を助ける レクチャー機能 と、その理解を定着させる ドリル機能 があり、個々の生徒の学力差があっても、その生徒に適した学習が可能となります。
また「すらら」をただ提供するだけではなく、学校・学習塾に対して、このようなツールを使うことにより、デジタル時代のICTを活用した教育方法の コンサルティングサービスも提供 しています。
「BtoC」の市場開拓
これまでは学校や学習塾を通して生徒に「すらら」を提供するのがメインでしたが、学習塾に通っていない生徒や、不登校の生徒でも利用できるようにBtoCで 直接生徒に対して「すらら」を提供 するビジネスにも力を入れているところです。
家庭学習がメインという生徒も多いので、BtoC事業は 今後の発展が期待できそう です。もちろん進研ゼミをはじめとしてBtoCの教育ツールはライバルも多いので、この分野で シェアを伸ばせるかどうか が今後のすららの発展、株価の行方に影響を及ぼしそうです。
海外での取り組み
スリランカ、インドネシアなどの発展途上国を中心に、海外の小学生に対して算数のeラーニングシステムである「 Surla Nija! 」をで提供しています。
これは事業拡大というのももちろん考えていると思いますが、 ESGの取組 という要素も強いと思われます。「 教育格差を根絶する 」というスローガンも掲げているようですので、低所得層の家庭の子供など、十分な教育を受けられる環境にない発展途上国の子供への提供をしているということでしょう。
利益追求だけではなく 社会貢献 もしていて非常に素晴らしい取り組みだと思います。このような優良企業はさらに業績を伸ばしていって欲しいと思いますね。
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