エムスリー(証券コード:2413)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
エムスリーの2021年3月期 第2四半期決算短信を読み解くと売上高75,022百万円に対して 営業利益は 23,931百万円の黒字 となっています。2020年3月期 第2四半期の売上高が61,545百万円、営業利益は16,549百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。
売上が約750億円で営業利益が約240億円ということで 利益率がすさまじい ですね。新型コロナウィルスの影響で一時的な需要の減少はあったものの、それを感じさせないほど 業績は好調 だと言えそうです。
メディカルプラットフォーム、エビデンスソリューション、キャリアソリューション、サイトソリューション、エマージング事業群という5つの事業が柱となっています。
国内だけでなくアジア地域を中心とした 海外事業も好調 のようです。超高収益な事業を展開していますが、2020年11月20日時点で 時価総額はなんと5.5兆円程度 と、こちらもすさまじい時価総額となっています。
株価は上昇を続けていますが、この上昇を維持するには大型M&Aや海外事業の飛躍的な成長など ビッグサプライズIRが必要 ではないかと思われます。
メディカルプラットフォーム事業
新型コロナウィルスの影響で 医療機関や製薬会社のDX化が急速に進展 し、1Qにおいて医師向けの情報サイトのアクセス数やマーケティング支援の受注はかなり増えている状況となっています。
75%の医師がインターネットでの医療情報の収集が増えた現状に対して好意的な評価をしているというアンケート結果もあり、今後も医師による ネットでの情報収集は拡大 していくものと思われます。
医師向けのサイトm3.comのアクセス数は前年比150%以上となっており、COVID-19はエムスリーの事業にとってはプラスに働いています。 医療従事者にとっての情報インフラとして重要性が高まっている と言えるでしょう。
製薬会社からのマーケティング支援の受注もCOVID-19の感染拡大に伴って急増しています。前期比では何と2.5倍の売上でした。エムスリーはすぐに対応し 人員の拡大&プロジェクトの大型化 を進めています。
AIプラットフォーム事業
エムスリーは AIを利用した画像診断 にも力を入れています。医療クラウドサービスを提供する株式会社NOBORIと事業提携し、COVID-19(新型コロナウィルス)疑いがある患者のCT画像を判定する遠隔読影と、画像診断支援AIシステムを開発し、全国100の医療機関に2021年3月まで無償提供しています。
国難に対して無償提供というのは好感が持てますね。今後も新型コロナウィルスが完全には無くならないと考えると、来年以降も引き続きAI診断を利用する医療機関は多くなりそうです。
AIに関する42の開発支援プロジェクトが立ち上がっており、AIプラットフォームはすでにローンチ済みです。 画像診断はAIが得意な分野 であり、この事業の 将来性はかなり高い であろうと思われます。
エムスリーのIR情報は以下のリンクから
⇒ エムスリー IR
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