ナレッジスイート(3999)

 

株価・決算・ファンダメンタルまとめ@ナレッジスイート:最新

ナレッジスイートの株情報

ナレッジスイートの2020年9月期決算短信を読み解くと売上高2,118百万円に対して 営業利益は20百万円の赤字 となっています。2019年9月期の売上高が2,159百億円、営業利益が120百万円の黒字でしたので、 減収・赤字転落 結果となっています。

テレビCMも実施している営業支援ツールのVCRM等 クラウドソリューション事業は前期比9.4%増 と着実に成長を見せており計画比を上回っていますが、新型コロナウィルスの影響でシステムエンジニアリング事業において 案件の先延ばしなどの影響 が出て残念ながら減収・赤字転落となってしまいました。

営業支援ツールのクラウドアプリケーションが主な製品で、コロナ禍において サブスクリプションのクラウドサービス需要が拡大 している状況からも、 低時価総額でかなり有望なIT企業 であると言えるでしょう。

3Qまでは黒字でしたが4QでテレビCM等の 広告宣伝費を投入したことが主な赤字の原因 となっています。人材投資も併せて行っているので、 成長に向けた投資 ということで若干の赤字は気にする必要はないでしょう。 それよりもその投資による業績の伸びで今後の株価は左右 されそうです。

やはり赤字ということで株価が下がってきていますが、底値圏(直近では700円台など)まで落ちてくれば、 将来の期待から買われる可能性 はありそうです。売買高が少ないので成行買いは避けた方がよさそうです。

ナレッジスイート

コロナ禍においてもサブスクのクラウドサービスは順調に推移しています。一度導入するとなかなか解約することが難しくなるので 安定した収入が見込める のがサブスクリプションモデルのビジネスのメリットです。

テレワークの拡大 はナレッジスイートには 大きな追い風 となっています。会社に出勤できないからこそ情報共有が必要となり、 ビジネスに必要なツールがすべて詰まったナレッジスイート のようなクラウドアプリケーションが必要になります。

各企業の働き方改革、AI、IOT、クラウド化、DX加速が進んでおり、引き続きナレッジスイートの ニーズは高い でしょう。

新しい取り組みとしては業務用複合機メーカーであるリコーと協業し、 名刺取り込み機能とナレッジスイートの連携 を図っています。大量の名刺を一括でデジタル化し、情報の資産化と有効活用することで、 営業効率の向上を支援するサービス となります。全国の中小企業に展開しているので、今後の業績に期待したいところです。

オンライン商談サービスのVCRM

こちらは現在9月末まで 無料提供期間中 で、約2か月で125社、500ライセンス以上のアカウントが登録されました。今後無料ユーザーがどれぐらい有料で継続されるのかがカギになります。無償提供しているところからも、この 商品に対する自信 が伺えます。今後のオンライン商談サービスVCRMのサブスク売上拡大にも期待できます。

オンライン商談を実施することで得られるメリットとしては、以下のような点が考えられます。

移動時間が必要なくなり、交通費等のコスト削減も
移動がないことで時間も短縮できるため、商談を増やすことができる
従来の紙媒体の資料から、デジタルデータの資料へ移行(ペーパーレス化)
商談内容を録画・録音できるので、一流営業マンの商談を研修で使うなど社員教育にも利用可能

コロナ禍で営業先の 企業への訪問が難しくなっている状況 で、オンライン商談ツールは 有望なソリューション であると言えるでしょう。

一方でデメリットもしっかりナレッジスイートのHPに掲載されています。

取引先によっては商談ツールの利用に抵抗があるケースがある
社内でツールを活用できるかどうか不安がある

一つ目のデメリットに関しては、 お客様側にアプリのインストールは不要 なのでハードルが少し下がります。営業部員がうまく電話やメールでの商談から、オンライン商談に誘導するのがいいでしょう。

二つ目のデメリットに関しては、運用定着のための 支援やトレーニングなど万全のフォロー を行うことで、顧客の不安を取り除く努力をしています。

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