アートスパーク(3663)

 

株価・決算・ファンダメンタルまとめ@アートスパーク:最新

アートスパークホールディングス株式会社の株情報

アートスパークホールディングス株式会社の2020年12月期 決算短信を読み解くと売上高6,373百万円に対して 経常利益は747百万円の黒字 となっています。2019年12月期の売上高が5,381百万円、経常利益は230百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。

アートスパークは クリエイターサポート事業UI/UX事業 が2本柱となっています。

業績は好調ですがこの2020年第3四半期決算において1,065百万円の 減損損失を計上 したため業績修正を行い、2020年12月期の 親会社株主に帰属する当期純利益は475百万円の赤字 としました。

減損損失は悪材料ですが、業績好調以外にも好材料がありました。四半期決算に合わせての 中期経営計画 の発表です。2025年12月期には、2020年12月期対比で 売上高2倍、営業利益8倍 という目標を立てています。

主力製品のマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア 「CLIP STUDIO」のグローバル展開を強化 し、利用者は現在の5倍にする計画です。現在のユーザーの伸びを考えれば不可能ではないので期待できそうですね。

業績好調の決算、成長性に期待が持てる中期経営計画という好材料と、減損による当期純利益の赤字化という悪材料で、発表翌日の株価はどうなるのかと注目していましたが、期待が上回り 翌日ストップ高、3日で1.5倍程度の株価に上昇 しました。

配当も前期比2円増の12円に増配していて 業績好調 ぶりを反映しています。

特に CLIP STUDIOが堅調 でサブスクモデルを推進していることからも 長期的に安定した収益が見込め て有望なITベンチャーと言えそうです。

ファンダメンタルで考えると時価総額は2021年2月23日現在で150億円程度とまだまだ小さいので、このクリエイターサポート事業の伸び率から、長い目で見て まだまだ上値余地がありそう ですね。押し目はしっかり拾っていきたいと思います。

クリエイターサポート事業

子会社のセルシスが手掛けているマンガ・イラスト・アニメ制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」が主力商品で、iPhoneやiPad向けに提供していた サブスクリプションモデル をWindowsやMacのような PC向けにも提供 を始めました。

学校のマンガ・イラスト・アニメ制作の 授業で採用 されるなど、利用範囲も広がっています。非常に高機能なソフトウェアでありながら、CLIP STUDIO PAINT【PRO】なら月額480円、年間契約だと2,800円と 破格の値段 で利用できるのが強みです。上位の【EX】でも月額980円、年間契約で7,800円と、某大手のイラストソフトは月額2,480円ですので、EXでもかなり安価であることが分かります。

漫画やイラストやアニメに特化していますので、そのような特化型アプリは高額になりがちですが、アートスパークは安い価格で提供することにより、 シェア拡大を優先 したのでしょう。その戦略が功を奏し、 高い利益率 を維持し、クリエイターサポート事業は堅調に推移しています。

また電子書籍ビューアの「CLIP STUDIO READER」が、電子書籍配信サービスの「コミックデリ」に採用されるなど 新しい収益の種 もしっかりまかれているようです。

UI/UX事業

自動車関連分野を中心に、 車載向けソフトウェア開発プラットフォーム 「CGI Studio」及び UIオーサリングソフトウェア群 「exbeans UI Conductor」を中心として提供しています。

新型コロナウィルスの影響で自動車メーカーが生産台数を絞っていたため赤字続きとなっており、この事業 はかなり苦戦 を強いられたようです。

AIを搭載した「CGI Studio 3.9」をリリースし、新規顧客開拓にも力を入れるなど 巻き返しを図っています

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