メドレー(証券コード:4480)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
メドレーの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高5,226百万円に対して 経常利益は552百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が3,675百万円、経常利益は458百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。
メドレーは 人材プラットフォーム事業 (ジョブメドレー)と 医療プラットフォーム事業 (CLINICS)が2本柱の事業となっています。
新型コロナウィルスの影響で、人材PF事業はマイナスの影響を受けましたが、医療PF事業はオンライン診療を利用する医療機関が増加したことにより前年同期比42%の売上高となり 高い成長率 となりました。
第1四半期決算説明資料で告知されていた通り、ライフサイエンスコンピューティング社から、電子カルテの資産及び顧客アカウントの譲受け契約と、PACS(画像管理システム)関連技術のライセンス契約を締結するなど、 黒字化で得た利益を将来に向けた投資に 使っています。 成長企業にとって投資はさらなる成長株となるために必須 ですので素晴らしいですね。
短期的な業績影響は軽微ということですが、長い目で見ると医療PFの顧客数拡大・ARPU改善などの効果が現れると考えられますので、 来期以降の決算や株価には影響してきそう です。
人材プラットフォーム事業
JobMedley(ジョブメドレー)という 医療ヘルスケア人材のプラットフォーム を運営しています。19.8万もの事業所と契約を結んでおり、医療ヘルスケア従事者の会員数は約72万人となり、 会員数と事業者からのスカウト数は右肩上がりの成長 を続けています。
ただ、新型コロナウィルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されたことにより、面接の延期や入職の延期等の影響を受けて、一時的に成長が鈍化しましたが、5月25日の宣言解除以降は、 面接設定数、採用決定数ともに従来通りの高成長路線に回復 しています。
今後も 安定した収益を生み続ける ものと思われます。
医療プラットフォーム事業
オンライン診療を利用する医療機関が、この四半期で 前年同期比100%増で2倍程度 となっており、新型コロナウィルスの影響もあってオンライン診療が急速に進んでいます。
コロナのきっかけでオンライン診療を取り入れた医療機関は、緊急事態宣言の解除後も、引き続き利用する傾向が強く、 オンライン診療の一般化が進んで きているようです。
オンライン診療アプリはライバルもいますが、アプリランキングでメドレーの「CLINICS」は 安定して上位をキープ しており、オンライン診療アプリのトップを走っていると言えそうです。
2016年に開始したオンライン診療システムに加えて、2019年は電子カルテ(CLINICSカルテ)の販売を開始するなど、機能拡張を続けており、患者予約管理システムも合わせて「 クラウド診療支援システムCLINICS 」へと進化しています。
また、調剤薬局向けにPharms(ファームス)という オンライン服薬指導支援システム事業 の立ち上げも実施しています。この事業とオンライン診療と組み合わて、患者に 診療から服薬指導まで、オンラインで完結するシステム を提供することができるようになりました。
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