リンクアンドモチベーション(証券コード:2170)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
リンクアンドモチベーションの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高17,400百万円に対して 営業利益は1,314百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が28,566百万円、営業利益は1,865百万円の黒字でしたので、 減収・減益 となっています。
新型コロナウイルスの影響で、新入社員向けの研修や人材派遣の分野で影響があり、 減収・減益 となっています。また個人開発Divにおいて、のれんの減損等を織り込んだため、営業利益も大幅に下回っています。
しかしながら決算と同時に 通期の予想を上方修正 しており、36億円の赤字から28.5億円の赤字と赤字幅が縮小する見通しとなりました。この上方修正が好感され、450円程度だった株価が1週間で600円以上まで上昇しました。
リンクアンドモチベーションの資料には「 グループ全体としてスピード感を持って変化に対応し、事業における利益創出を実現 」と書かれており、コロナをきっかけにオンライン化へのシフトを進めているようですので、今後の売上回復と株価上昇が期待できそうです。
組織開発Div(事業)
従業員エンゲージメント(モチベーション) という独自の指標でコンサルティングや研修を行っています。社員のモチベーションが高い会社は伸びますので、モチベーションを上げるためのコンサルティングは非常に効果的ではないかと思います。
新型コロナウィルスの影響で、研修が中止されるなど影響があり売上を大きく落としましたが、それをきっかけに オンライン による従業員エンゲージメント向上に向けた支援体制を構築しました。
研修においてもリアルの研修から、オンラインコンテンツに切り替えを行っています。
これらのオンライン化によりストックビジネスとなるサブスクリプション型事業に生まれ変わりました。 安定・継続的な収益が期待できる ので軌道に乗れば株価は上昇に転じるでしょう。
個人開発Div
このセグメントでは主に キャリアスクール事業と学習塾事業 を展開しています。
キャリアスクール事業は、新型コロナウィルスの影響で4、5月の教室休校とした影響で新規入会者数が減少し、売上は前年を大きく下回ってしまいました。
学習塾事業も、オンライン受講が進んだものの、やはりコロナ禍で新規入会者数が減少し、売上は前年を下回りました。
しかしこちらの2事業もこれをきっかけに オンライン化 を進めています。
キャリアスクール事業では「 資格講座 」だけでなく「 IT講座 」や「 英会話 」もオンライン化を実現しました。
学習塾事業においても休校中の生徒に対して、オンラインでの学習指導を実施しています。6月以降は オンラインとリアルの両方で授業 を受けることが可能となり、売り上げは回復に向かっているということです。
コロナきっかけのオンライン化で、長い目で見ると収益の増加・株価の上昇が見込めそうです。
マッチングDiv
国内と海外の両方で、人材紹介・派遣事業 を行っています。
こちらもコロナの影響で売上が落ちています。ただ授業再開に合わせてALT(外国語指導助手)の需要が回復してきています。リンクアンドモチベーションの決算説明書にも「 中長期での需要は引き続き堅調に推移 」としっかり記載されています。
国内の人材派遣も、派遣先の休業などで減少していましたが、会社見解では「 下がり幅は緩やかになっており、底を打ちつつある 」としています。
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