メドピア(証券コード:6095)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
メドピアの2020年9月期 決算短信を読み解くと売上高5,311 百万円に対して 営業利益は1,104百万円の黒字 となっています。2019年9月期 の売上高が3,045百万円、営業利益は554 百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。
ドクタープラットフォーム事業 と ヘルスケアソリューション事業 が事業の2本柱ですが、 両事業ともに1.6倍以上の増収 で 4Qは過去最高の売上高 ということで絶好調と言えるでしょう。
ただし株価は急騰していて時価総額は1000億円を超えており、 M&Aや新規事業などサプライズIRがないと株価のさらなる上昇は厳しい かもしれません。
ドクタープラットフォーム事業
国内の医師がプラットフォーム「 MedPeer 」に数多く参加しており、その数は全体の3人に1人にあたる、 12万人以上 とのことです。プラットフォーム上では 医師同士の情報交換 がなされており、薬剤や疾患など多様なテーマ経験やナレッジを共有し臨床をサポートしています。
「MedPeer」はユーザーである医師の投稿によってコンテンツが生成される ユーザー参加型のソーシャルメディア であることが特徴です。つまり日々の更新は会員である医師がやってくれますので、メドピアは運用コストが非常に小さいと思われます。
この「集合知」プラットフォームは製薬企業や医療機器メーカーにもサービスを拡大しています。薬剤師向けにも専用コミュニティサイト「ヤクメド」を展開しており、 医療従事者向けのプラットフォームとして確固たる地位 を築いていると言えるでしょう。
メドピアキャリアエージェント株式会社を2020年5月に設立するなど、 人材紹介にも力を入れて いて、医師の転職・アルバイト情報や、開業・経営支援も行っています。
ヘルスケアソリューション事業
MEDIPLATとFitsPlusという2つの子会社が 予防医療プラットフォーム事業 を推進しています。
MEDIPLATは産業保健支援プラットフォームとライフログプラットフォーム事業を展開しており、「 チャット型医療相談 」「 オンラインによる産業医の面談 」「 ストレスチェック 」が主な事業です
従業員の健康管理やメンタルヘルス対策を行う法人向け・産業保健支援サービス「 first call 」も法人/健保の 契約件数は600件以上 とヘルスケアソリューション事業の大きな柱となっています。
ライフログプラットフォームは スギ薬局とのJV事業 であり、ゲーミフィケーションを取り入れた「歩数計」と「ミッション機能」を有し アクティブ率の高いヘルスケアアプリサービス となっています。
FitsPlusは ICTを活用した「特定保健指導」サービス を実施しています。食事の写真を送ることにより、専任トレーナーから一人ひとりに最適なダイエットプランのアドバイスなどを提供しています。
管理栄養士の質、ITの利活用、オペレーションの質が強みとなっています。
中期的な成長目線
メドピアは柱となる「集合知プラットフォーム事業」で安定的な収入を得て、「予防医療プラットフォーム事業」の成長を促し、 第二の安定収益源 とする計画を立てています。
そのうえでさらにFY2019 4Qに開始した「プライマリケアプラットフォーム事業」を 3つ目の柱 とすべく、FY2020より積極投資を実施しています。 日医工とJVを設立 させるなど、FY2021以降の事業成長を加速させる計画です。
これらの3つの事業をそれぞれ成長させることにより、FY2023に グループ全体で150億円の売上規模 を目指すということです。現在の売上が52億程度ですが、今の成長率を考えたら不可能な数字ではなさそうです。
しかしながら冒頭でも述べたように時価総額は1000億円を超えており、成長率を考えたとしてもさらなる株価の上昇には何らかの ビッグサプライズIR情報が必要 ではないかと思われます。
メドピアのIR情報は以下のリンクから
⇒ メドピア IR
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