PSS(7707)

 

PSS(証券コード:7707)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ

PSS:プレシジョン・システム・サイエンスの2021年6月期 第1四半期決算短信を読み解くと売上高2,077百万円に対して 経常利益は199百万円の赤字 となっています。2020年6月期 第1四半期の売上高が925百万円、経常利益は103百万円の赤字でしたので、 大幅な増収・黒字転換 となっています。

新型コロナウィルスの流行で 全自動PCR検査システム が話題となり、株価が急騰して一時は3500円まで跳ね上がりましたが、その後暴落し2020年11月現在は1100円台~1300円台の株価に落ち着いています。

全自動PCR検査システムの他にも、新規事業として PCR試薬販売事業 に力を入れており、PSSの中核事業にするべく注力しているようです。

2020年決算では世界的な新型コロナウィルスの蔓延によって、迅速に検査できるPSSの全自動PCR検査システムや、DNA自動抽出装置、それらに付属する消耗品(抽出試薬、プラスチック消耗品)の 販売が好調で売上を伸ばし ています。

しかしながら、積極的な設備投資や研究開発費の増加により、営業利益は赤字となってしまいました。今期の赤字は積極投資ということで許容できたのでしょうが、 次年度以降の見込み利益があまりにも小さかった ため、決算発表後株価は急激に下落してしまいました。

2021年6月期 第1四半期決算ではいい数字が出たので若干持ち直しましたが、なおも底値圏で株価は低迷していると言っていいでしょう。世界中の新型コロナウィルスの最前線で活躍しており、素晴らしい装置を作る日本が誇る企業だと思います。経営努力で利益も伸ばしていって株価も上昇して欲しいところです。

全自動PCR検査システム

PSSが長年取り組んできたオリジナル技術が新型コロナウィルス(COVID-19)対策で実用化されました。現在も医療現場で 全自動PCR検査システムが大活躍 しています。

だ液サンプリング・プーリング・リオフィライズカートリッジに対応した機種を販売しています。従来品はこれらの機能のうち2つの機能を実装。開発中の製品は 3つの機能全てに対応 した上位機種となります。

大館に第2工場を設立する予定で、 量産に向けた計画も着々 と進んでいます。まだまだ世界では新型コロナウィルスの勢いが衰えておりませんので、PSSの全自動PCR検査システムの活躍の場は多そうです。

新中期事業計画

PSSでは2023年6月に向けた 新中期事業計画 を発表しています。
以下の3つが大きなテーマです。

①製品製造拡大のための大館第2工場の設立
②医療診断システムとしての製品品質向上/新規機能導入
③PCR(診断)試薬事業の推進

計画では引き続き新型コロナウィルス対策の全自動PCR検査システムや試薬の売上が伸びて増収となる見込みです。しかしながら 投資家が予想していた伸びには及ばず 、発表後は失望売りで株価が暴落しました。

収益を確保しつつも積極的な投資を続けるということで 利益に関しても小幅な伸び の予定にとどまっています。冒頭でも述べましたが、日本が誇る技術を持っている企業なので、投資家としては商売も頑張って株価を伸ばして欲しいと思います。

PSS:プレシジョン・システム・サイエンスのIR情報は以下のリンクから

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