GMOリサーチ(3695)

 

GMOリサーチ株式会社(証券コード:3695)の株情報

GMOリサーチの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高2,401百万円に対して 経常利益は72百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が2,385百万円、経常利益は72百万円の黒字でしたので、 ほぼ横ばい となっています。

通期の業績予想について1-9月の実績では、売上高の進捗率が66%、経常利益は33%ということで、 達成が危ぶまれる と言うしかない状況だと言えます。

GMOリサーチが手掛けるサービスは、アンケートの画面作成・案内配信・データの回収・クリーニング、集計など全てを請け負う「 アウトソーシング 」とオンラインリサーチに必要な機能を全てそなえた【GMO Market Observer】を使って、ユーザーが自信でカスタマイズしてアンケートを実施する「 DIY型アンケートサービス 」の2種類のソリューションが2本の柱となっています。

2つのリサーチサービスの推移

アウトソーシングタイプのリサーチに関する売上は、 前期比-3%と不調 になっております。それに対してDIY型のリサーチサービスに関しては 4%増と堅調 です。また 国内と国外のシェアはおよそ7:3 となっています。特に先進国においてはDIY型サービスのニーズが高まっているようです。

国内・国外とも売上が落ちていますが、これは 新型コロナウィルスの影響が大きく 、国内では緊急事態宣言が発令された4・5月の案件が、延期や凍結によって売上を大きく落としました。海外でもアジア各国でロックダウンが本格化した4・5月の案件が同様に売上を落としています。しかしながら 国内も海外も6月は回復傾向 にあったようです。

新サービス・今後の取り組み

現在リサーチ業界では 調査・インタビューのオンライン化 (非接触化)が加速しています。特に新型コロナウィルスの影響もあって、顧客からのニーズも高くなっています。

このような状況からGMOリサーチはオンラインインタビューの 新サービスをリリース し強化しています。

またアンケートを取るだけではなく、回答者の許可を得た データを生かすビジネス にも力を入れています。アジア15か国3600万人のデータを、使いやすく、連携しやすく 一般公開 するサービスを始めました。

アンケートのデータを利用して、消費者の行動履歴などを幅広く収集し、顧客企業の デジタルマーケティング に役立てて、競争力を高める コンサルティング を提供しています。ビッグデータの活用は多くの企業が進めているので、この分野も 将来性は高そう です。

アジアシフト

GMOリサーチでは アジアでのインターネットリサーチ市場 はオンライン化が進み、 今後さらに拡大 すると予想しており、大きな可能性が秘めていると考えています。

日本は欧米企業と比較した時に、アジア展開では 地理的、文化的に優位性 があり、まだアジア地域でのインターネットリサーチ調査の ビッグプレイヤーは不在 のため、 圧倒的No1を目指す としています。

私が一番注目しているのはこの点ですね。人口の多いアジアの市場でNO.1を取れたら かなりの収益が見込めそう です。この点が評価できることと時価総額も低いので 有望銘柄 だと認定したいと思います。

GMOリサーチのIR情報 及び Twitter情報は以下のリンクから

⇒ GMOリサーチIR
⇒ Twitter 情報 (GMOリサーチ での検索結果)