ITbookホールディングス(証券コード:1447)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
ITbookホールディングスの2021年3月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高10,319百万円に対して 経常利益は719百万円の赤字 となっています。サムシンググループの業績を含めた参考の2020年3月期の売上高が10,050百万円、経常利益は242 百万円の赤字でしたので、 増収・赤字拡大 となっています。
デジタル庁新設に伴い マイナンバーコンサルティング などITコンサル業で話題を集めているITbookホールディングスですが、ITコンサルタントのITbookと地盤調査・改良工事のサムシングHDが2018年10月に経営統合してできた会社です。サムシンググループの事業内容についてはあまり知らない方も多いかもしれません。
IT業界等で人材派遣事業が前期と比べて増加しているが、新型コロナウィルスの影響で外国人材の派遣受け入れ停止や営業活動の自粛等で影響があり、実感の減益となってしまったようです。(サムシングGの業績を加味しなければ増収・増益です)
ITbookグループの事業
ITbookグループの事業は主に以下の3つとなります。
①コンサルティング事業
②システム開発事業
③人材派遣事業
コンサルティング事業では 行政向けコンサルティング
・マイナンバーコンサルティング
・地方創生ソリューション
の受注が好調です。特にこのマイナンバーコンサルティングが デジタル庁関連銘柄として注目 を浴び、株価の上昇につながりました。
人材増強により行政だけでなく 民間企業向けのコンサルティングも強化 していく方針です。
②のシステム開発事業は前年の18%増の売上でしたが、③の 人材派遣事業は2倍近くの売上 となっており、新型コロナウィルスの影響がなければさらに増額となっていたかもしれません。ITbookグループの事業は絶好調と言えそうです。
サムシンググループの事業
サムシンググループの事業は主に以下の3つとなっています。
④地盤調査改良事業
⑤保証検査事業
⑥建設テック事業
こうしてみるとITbookグループの事業とは全然違いますね。なぜ合併したのか不思議な面もありますが。。。
④の地盤調査改良事業は売上110%、⑤の保証検査事業は売上高101%と微増でしたが、 建設テック事業が前期比130%の売上 で非常に好調です。ここにITbookグループとの合併の効果があったという訳でしょう。
ビッグデータの利活用による 新サービスの開発 も行っており、合併のシナジーが発揮されそうです。
また地盤調査、地盤改良、工事案件は 海外でも営業を強化 しており、売上高は前期の180%とこちらも絶好調です。
建設TECHと海外事業 がITbookホールディングスの株価の行方に大きな影響を与えそうです。
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