MDV(証券コード:3902)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
MDV(メディカル・データ・ビジョン)の2020年12月期 第2四半期決算短信を読み解くと売上高2,046百万円に対して 経常利益は476百万円の黒字 となっています。2019年12月期第2四半期の売上高が1,786百万円、経常利益は270百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。
主力となるデータネットワークサービス、データ利活用サービスともに新型コロナウィルスの影響はそれほど大きくなく、 右肩上がりの成長 を続けています。
そのことから株価も上昇を続けていましたが、大きな調整を挟むなど 値動きが激しく なっています。有望なグロース株であることは間違いありませんが、時価総額が高くなっており高値警戒感もありますので、投資をする場合は需給やチャートを確認して慎重に買う必要がありそうです。
第3四半期以降の施策は以下の通りとなっています。
オンライン診療支援サービス
MDVの資料によりますと、日本全国民がエビデンス(証拠・裏付け・根拠)を持ってオンライン診療が受診できる環境の構築を目指すとしています。
オンライン問診においてはMDVの 大規模診療データベースを活用 して、カルテコを通して電子カルテデータやバイタルデータなどを利用し、患者にとって精度の高い問診が受けられるシステムを提供する予定です。
また リアルタイム診療データ の規模を150万人超まで拡大させ、新サービスの投入を検討しています。これにより病院の「働き方改革」「安全性担保」「増収」などに貢献する予定のようです。
データ利活用サービスの成長加速
MDVはリアルタイム診療データ:80万人分、DPCデータ:3,207万人、健保データ:568万人など、 圧倒的な質・量の診療データ で成長を加速させようとしています。これらのデータはデータ発生源である病院から取得し、検査データとの組み合わせるなど分析して蓄えます。
DPCデータと健保データの組み合わせることにより、
・病院とクリニックにおける傾向の把握
・同一分析による分析精度の向上
など分析の質を向上させる効果があると考えています。
病院ニーズに合った新商品・サービスの提供
<カンゴッチ+(プラス)>
カンゴッチ+は看護必要度の分析アプリケーションです。2020年度の診療報酬改定において、より重要性が増しました。
これまでユーザーに無償提供していた「カンゴッチ」を診療報酬改定の対応版として バージョンアップして有償化 したものです。すでに928もの病院で採用されています。
<病院経営レポート「Vision」>
病院の 経営状況を可視化して、レポートを配信 する新サービスです。高度急性期や急性期だけでなく、回復期・慢性期の病棟・外来、出来高請求病院の経営状況を分析します。
無料トライアルで412病院が申し込み済みということで今後の発展が期待されます。これにより 対象顧客の拡大と顧客単価の増額 を狙っているようです。
すでにある程度の成長は株価に反映されていますので、従来の事業だけでなくこれらの 新サービスの導入が進めば株価にもいい影響 がありそうです。
MDV(メディカル・データ・ビジョン)のIR情報は以下のリンクから
⇒ MDV IR
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