PBシステムズ(証券コード:4447)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
PBシステムズの2020年9月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高1,779百万円に対して 経常利益は169百万円の黒字 となっています。2019年9月期第3四半期の売上高が1,222百万円、経常利益は112百万円の黒字でしたので、 大幅な増収・増益 となっています。
前年同期比で売上高は45.5%増、営業利益は39.4%増となっており、PBシステムズのIRではこの 水準大幅向上傾向がさらに加速 していると記載されています。
売上高営業利益率は9.6%と10%に近い高い値をキープしており、 先行投資と利益のバランス を取りながら推移していると言えそうです。
セキュアクラウドシステム事業とエモーショナルシステム事業をやっていますが、 セキュアクラウドシステムが売上の9割以上 を占めており好調です。通期業績予想は21億5000万円でしたが、すでに3Qで82.8%達成していることから通期業績予想を23億円に上方修正しています。
福岡証券取引所に上場しており売買高は少なめですが、株主優待でカレンダーやボールペンを贈呈するなど新しい 株主対策の取組も始めて おり、株主や株価を意識しているのは投資家にとってはプラス材料だと考えられそうです。IR資料のフォントも独特ですね。面白い企業だと思います。
ちなみにPBシステムズのPとBは「 Powerful & Beautiful 」のPBで 力強く美しいシステム というコンセプトからきているようです。
セキュアクラウドシステム事業
コロナ禍で急遽テレワークシステムを導入したのはいいが、生産性が低下してしまっている企業も多いと思われます。PBシステムズは設計部門(CAD)や制作部門(グラフィック系ソフト)を含めた「 全社的に快速なハイパーテレワークシステム 」を全国販売しようとしています。
またこのハイパーテレワークシステムの導入をきっかけに、 基幹システムのクラウド化も提案 し導入を推進しようと考えています。
シトリックス、オラクル、デル社といった海外の 有力ITベンダーとアライアンスパートナー契約 を結ぶことで、高収益のプラットフォーム事業を拡大させるほか、それと並行して 自社プロダクト事業の拡張も計画 しているようです。
これまでは福岡が本社ということもあり、地場の福岡の企業との取引が多かったですが、先述した通り現在は 全国販売に力を入れよう としているようです。
クラウドを利用したSaaSであれば本社がどこであるかはあまり関係がありません。商談ツールも他社のSaaSで提供されていますので、商談から導入まで全てクラウドで完結することも可能でしょう。
セキュアクラウドシステムの全国販売がうまくいけば、売上が一気に増えて株価も上昇ということも期待できます。
いずれにしても今需要が急拡大しているテレワーク、クラウドシステムの分野において、この主力製品の セキュアクラウドシステム事業の今後の展開が株価に大きく影響 を及ぼしそうです。
エモーショナルシステム事業
限られたペースで、多くのユーザーにバーチャルリアリティ体験を提供できる、 感動共有型VRシアター 「4DOH」の製造と販売を行っています。
CGに加え、「 実写(360°VR)+ CG 」の対応も可能で、ユーザー体験型のエンターテインメントだけでなく、お祭りや観光スポット、工場見学等の映像コンテンツの作成や上映も可能となっています。
この事業は新型コロナウィルスの影響をもろに受けてしまい、減損損失31百万円を計上するなど不調となっていますが、 新製品i4DOH に営業活動をシフトし、 有力な販売パートナーも開拓 することにより、来期はセグメント黒字化を目論んでいるようです。
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