株価・決算・ファンダメンタルまとめ@ジョルダン:最新
ジョルダン(証券コード:3710)の株情報
ジョルダンの2020年9月期 決算短信を読み解くと売上高3,474百万円に対して 経常利益は223百万円の黒字 となっています。2019年9月期が売上高4,332百万円、経常利益は275百万円の黒字でしたので、 減収・減益 という結果となっています。
ジョルダンの乗換案内サービスは 月間検索回数が約2億回を超える 個人にも人気のサービスですが、コロナ禍でお出かけ自粛などの影響により 乗換案内の検索数が伸び悩んだ ことが業績悪化の要因となっています。
また主要事業の一つである旅行関連の事業に関しても、特に 海外旅行の予約取消や新規予約の減少 が業績に影響しています。GoToキャンペーンの効果もありますが、旅行業界自体の低迷はしばらく続く可能性がありますので注意が必要です。
2021年9月期 業績見通しも売上高3,000百万円(49.5%減)、経常利益3,000百万円(55.2%減)と 大幅な減収・減益を想定 しています。株価は安値圏にありますがコロナが落ち着くまでは購入に勇気がいりそうです。
プラス材料としては企業向けの 受託事業が好調 で、「Yahoo!ショッピング」の取扱商品を手に取り体感しながら購入できるQRECS(キュレックス)という新サービスをSBエンジニアリングと共同開発したことも、今後の業績では期待できそうです。
またスマホのGPSと地図を利用して世界各地にいる社員の現在地情報を集約できる安否確認システム「HAZARD Buster」の機能を拡張し、健康状態の把握やリモートワーク支援の機能も加えた「 コロナ対応 HAZARD Buster 」の提供を5月から開始するなど、コロナ禍でも手をこまねいているわけではなく、 攻めの姿勢も見られます 。
子会社:J MaaS株式会社
電通と資本業務提携 の契約を締結し、 オンラインチケットの販売を拡大 していくほか、移動者のデータを活用することで、電通のネットワークやマーケティング戦略を生かして、 新たなMaaS (Mobility as a Service)ビジネスへ繋げていくことを目指していくようです。
諸外国の例では、新型コロナウィルスの影響で MaaSへの移行の流れが速まっている という感覚があるとのことです。野村総合研究所とも資本業務提携を行っていて、有力企業がパートナーに加わっているので 今後の活躍に期待 できそうな子会社だと言えます。
その他のトピックス
大分市や北九州市で「バス一日乗車券」を提供しているほか、日光では「鬼怒川・江戸村・湯西川2日間フリーパス」をモバイルチケット化してジョルダンの乗換案内アプリで販売するなど、 モバイルチケット関連事業を積極的に展開 しています。
大分では周辺の飲食店や観光施設とも連携し、それらの施設の割引優待券を付加した企画きっぷ「おおいた1DAYパス」の提供を開始するなど 観光MaaS事業を加速 させています。一つ一つは小さな事業かもしれませんが、 数を増やして収益化を図れる可能性 はあるでしょう。
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