グランビルの法則は最も一般的な株価テクニカルの指標
グランビルの法則 は1960年代に証券アナリストのグランビルさんが提唱した 最もシンプルなテクニカル分析手法 です。200日移動平均線と株価のローソク足チャートを利用した、 4つの買いシグナルと4つの売りシグナル からなる株の初心者の人にもわかりやすい株式トレード法則です。
もちろん必ず法則通りになる訳ではありませんが、 大衆心理を表している法則 なので買いや売りのサインが正しい場合も多く、初心者トレーダーだけではなく実際にこの手法を取り入れて成果を上げているベテラントレーダーもたくさんいるようです。
株価の移動平均線が上昇トレンドの時には、主に買いサイン(順張り)が、下降トレンドの時は主に売りサインが現れますが、上昇トレンドでも売りサイン(逆張り)が出る場合もあります。
基本的にグランビルの法則は200日移動平均線での分析ですが、デイトレードやスキャルピングの場合は5分足や15分足の200期間で 応用してトレードに生かしている人も います。
どちらにしてもこのようなテクニカル分析の知識はしてしあって損をすることは無いので、グランビルしっかり頭に入れておいた方がいいと思います。私もファンダメンタルを主な指標にしていますが、 買うタイミングに関してはテクニカルも意識 しています。
それではグランビルの法則による買いや売りのシグナルを詳しく見ていきましょう。
移動平均線とチャートによる買いシグナル
グランビルの法則では4つの買いシグナルがあり、状況によって
①新規買い ②押し目買い ③追加買い ④短期買い
といったサインとなっています。言葉よりも 図を見て理解 する方が早いですね。さっそく一つずつ見ていきましょう。
買いシグナル① 新規買いのサイン
図のように移動平均線が水平もしくは上昇中の時に、株価が移動平均線を上抜けた時が、新規買いのサインです。このようなチャートを見つけたら順張りの新規買いを検討してみて下さい。
買いシグナル② 押し目買いのサイン
移動平均線が上昇トレンドとなっている時に、株価が下落して一度移動平均線を下回った後、すぐに反発した場合は押し目買いのサインとなっています。新規買い、買い増しどちらのケースも考えられます。
買いシグナル③ 買い増しのサイン
上昇トレンド中に株価が下落したけど、ぎりぎり移動平均線を下回らずに反発したケースは、買い増しのサインです。すでに購入して利益が出ている場合は絶好の買い増しポイントと考えられます。
買いシグナル④ 短期の買いのサイン
移動平均線が下落中の場合で、あまりにも大きく乖離して株価が下落してしまったときは、短期的な買いのサインとなります。下がり過ぎると自律反発が期待できますが、あくまでも逆張りの短期勝負だと考えた方がよさそうです。
移動平均線とチャートによる売りシグナル
グランビルの法則では4つの売りシグナルがあり、状況によって売りシグナルでは、
⑤新規売り ⑥戻り売り ⑦売り乗せ ⑧短期売り
といったサインとなっています。買いサインと同様にこちらも 言葉よりも図を見て理解 する方が早いのでさっそく一つずつ見ていきましょう。
売りシグナル⑤ 新規売りのサイン
移動平均線が水平または下降中の時に、株価が移動平均線を下抜けた場合は売りのサインとなっています。株を持っている場合は売却を、持っていない場合は順張りで空売りを検討しましょう。間違ってもこのようなチャートの時に買うのはおすすめできません。
売りシグナル⑥ 戻り売りのサイン
移動平均線が下降トレンドとなっている時に、株価が上昇して一度移動平均線を上回った後、すぐに反落した場合は戻り売りのサインとなっています。移動平均線を上抜けてそのまま上昇すればホールドですが、上抜けてすぐまた下抜けた場合はいったん手じまいするのが良さそうです。
売りシグナル⑦ 売り乗せのサイン
下降トレンド中に株価が上昇したけど、ぎりぎり移動平均線を上回らずに反落したケースは、売り乗せのサインです。株を持っていて下落で損失が出ている場合は、移動平均線を超えられなかった時点で損切りするのが得策でしょう。
売りシグナル⑧ 短期の売りのサイン
移動平均線が上昇中の場合で、あまりにも大きく乖離して株価が上昇したときは、逆張りの短期的な売りのサインとなります。上がり過ぎると過熱感が出て売る投資家が増えることから、短期的には下落するケースが多いようです。
グランビルの法則の使い方
グランビルの法則は「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」といった 大衆の心理を元にしたテクニカル分析の法則 ですので、チャートがあるものなら、株価以外にも通用するものだと考えられています。例えば FXや先物取引やビットコイン などです。
グランビルの法則は初心者にもベテランにもわかりやすい、使いやすいテクニカル分析の法則ですのでぜひ頭に入れておきましょう。ちなみにテクニカル分析のことをチャート分析とも言う人もいます。どちらも同じ意味です。
長期投資を考えているのであれば200日線を基準に考えればいいと思いますが、スイングトレード(数日~数週間)、スキャルピング(数分~数十分)など、自分が考えている取引期間によっては、その取引期間の200倍を目途に 移動平均線を置き換えて 指標とするといいでしょう。
ファンダメンタルもきっちり調べて、優良だと思った銘柄の株価を監視しておいて、 テクニカルで買いになったタイミングで買う というのが、最も勝率が上がる投資戦略だと思います。
逆もしかりで、ファンダメンタルで弱いなと思った銘柄でテクニカル分析の売りサインが出たら持ち株の売却や空売りを検討しましょう。
ファンダメンタル+テクニカルで勝率を高める のが 株かえるの手法 です。
(2020年9月から勉強を始めたばかりなので実績はこれから作ります♪)