マイネット(証券コード:3928)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
マイネットの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高8,771百万円に対して 経常利益は1,042百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が8,895百万円、経常利益は683百万円の赤字でしたので、 増収・黒字転換 となっています。
業績は好調で経常利益は通期予想に対して、 3Q累計で99%を超える進捗 であり上方修正が期待される結果となっています。
2019年度から人員数最適化や経費最適化など 転換点リカバリープランを設計・発表 しており、その成果が今期に出てきたものと思われます。ですから売上高は前期とほとんど変わりませんが、経常利益が 6.8億の赤字から10.5億の黒字予想と飛躍的に伸びて います。
2020年11月30日時点で時価総額82億程度ですので、通期の売上予想が115億、経常利益予想が10.5億であることを考えると、 かなり割安なバリュー株 ということが言えるでしょう。
ゲーム運営やアプリ集客など、ビジネスモデルもしっかりしているので、いずれ株価が見直され 大幅上昇も期待 できると思われます。
ゲームサービス業
マイネットの主力事業は、自社でスマホゲームを作るのではなく、他社のすでにリリースし運営されているゲームタイトルを仕入れて、独自の運営ノウハウで集客や収益性を高め、 運営に特化して長期運営をはかる ゲームサービス業です。
もちろん仕入れるゲームはそれなりに収入があるゲームばかりなので、 失敗が少ない のが特徴です。ゲームタイトルを開発するとなると数億~数十億かかるケースもありますが、ヒットしないと大赤字になってしまいます。
マイネットはそのリスクを取らず、他社で運営されていて少し下火になってきた頃にタイトルを買い取って、そこからの長期運営を目指します。
実際にマイネットに移管後、 2年以上運営実績のあるタイトルが全体の53% を占めるなど、収益管理を徹底することにより、長期運営を実現しています。
ゲームの開発会社にとっては、下火になったゲームの運営を移管することで、 新規のタイトル開発に人員を割り当てる ことができるメリットがあり、マイネットは運営に特化した会社ですので、独自ノウハウで下火になったタイトルをもう一度盛り上げて長期運営させることにより利益を出しています。
まさに Win-Win の関係ですね。素晴らしいビジネスモデルだと思います。
モバプロ、神獄のヴァルハラゲート、大戦乱!!三国志バトルといったビッグタイトルも今はマイネットが運営しています。
新規事業への取り組み
今のところはゲームサービスの売上がほとんどですが、 新規事業への取り組みを強化 しているところです。AI事業、マーケティング事業、ライツ事業、ライブゲーム事業といった事業を立ち上げており、すでに複数社から受注されています。
私が一番期待しているのは ライブゲーム事業 ですね。最近では新型コロナウィルスの影響もあって、アーティストのコンサートなど 映像配信のビジネス化 が大きく進みました。ゲームも 映像配信には非常に親和性があります ので、スマホゲームやe-sports等の映像配信は今後増えてくるのではないかと予想しています。
今はゲームサービス業がほとんどの売上となっていますが、これらの新規事業が波に乗り始めたら、ただでさえ割安な株価は 数倍からテンバガー も狙えるようになるかもしれません。期待したいと思います。
成果報酬型 ASO(アプリストア最適化)
マイネットの主力事業はもちろんゲーム運営ですが、そのノウハウを生かして
「成果報酬型 ASO」の提供を開始
というプレスリリースを2020年11月30日に発表しています。ASOとはアプリストア最適化のことです。これまでもASOサービスは提供しておりましたが、月額制を取っていました。 成果報酬型 にすることにより、導入のハードルが下げてより多くの受注を狙っているようです。
GooglePlayやApp Storeでストア掲載情報のテスト機能を利用して、A/B テストを実施するなどして、 CVRやインストール数を増やす 施策です。
こちらは「アヴァベルオンライン(AVABEL ONLINE)-絆の塔-」(アソビモ)で実際に「成果報酬型 ASO」を実施したところ、コンバージョン・レート(CVR)は 1.3pt 以上の向上、オーガニックインストール数は 170%以上の向上という 素晴らしい結果 が出たようです。
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