PCIホールディングス(証券コード:3918)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
PCIホールディングスの2020年9月期 決算短信を読み解くと売上高16,758百万円に対して 経常利益は804百万円の黒字 となっています。2019年9月期 第3四半期が売上高16,540円、経常利益は843百万円の黒字でしたので、 増収・減益 となっています。
決算発表と同時に 中期経営計画「PCI-VISION 2023」 を発表しており、2023 年9月期の経営目標数値を 売上高 210 億円、営業利益 12.5 億円 としています。またこの目標とは別に 新規事業とM&A に力を入れて 挑戦目標として売上高 300 億円、営業利益18 億円 という数字も発表しています。
またスローガンとして「 ITにより【安心・安全・豊かな社会の実現】に貢献するエンジニアリング企業集団 」として確固たる地位を確立し、具体的には以下のようなサービスに力を入れていくとしています。
・高付加価値ITサービスを提供し、顧客企業に寄り添い、企業のDX促進を支援
・ハードウェアとソフトウェアの融合による自社製品を提供し、One-Stop ソリューションを実現
決算は正直微妙な感じでしたが、この 中期経営計画が材料となり株価は上昇 しました。実現可能な数値なのかどうか、今後の動向に注目したいと思います。
りーふねっとのIoT/IoEソリューション
AEDリモート監視システムや67コールなど、子会社のりーふねっと社を通じて、 IoT/IoEソリューション を展開しています。
AEDをいざ使いたいという時に電池切れになっていると、文字通り致命的な状況に陥ります。AEDリモート監視システムは 、AEDの電池残量やパッドの交換期限をリモートで監視するシステム です。高齢化社会が進む中、需要は増えていきそうです。
67コールは会員登録をしなくても、プレゼント応募やアンケートに参加することができるサービスです。通 話料による課金が会員登録なしでできる ので、今後様々な使い方が出来そうです。
GPS端末:Trackimo
世界中の携帯電話カバーエリアで作動するGPS端末の「 Trackimo 」の日本総代理店として販売もしています。介護シューズ(株)トレイルと業務提携し、 介護シューズにGPS端末 を埋め込んで、徘徊老人の居場所を検索できるようにするなどビジネス化を進めています。
小型・軽量であるだけでなく高精度・高機能で長寿命なので文句の付け所がないですね。車の盗難防止対策などGPS端末を利用したソリューションが、介護シューズ以外にもどんどん出てくると収益が上がりそうです。
セキュリティ製品:AppGuard
米国の州政府関連機関などで採用されている、セキュリティ製品の「 AppGuard 」の販売代理店も子会社を通じてやっています。
未知のマルウェア に関しても不正な動きを完全阻止し、 ブロック できるようです。そしてソフトウェアは軽量で高速に動作し、 20年以上破られたことがない ようです。アメリカの政府機関での採用実績もあることから、 デジタル庁のセキュリティ対策 にも関係してくる可能性がありそうですね。
PCIホールディングスのIR情報は以下のリンクから
⇒ PCIホールディングス IR
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