ブイキューブ(証券コード:3681)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
ブイキューブの2020年12月期 第3四半期決算短信を読み解くと売上高5,314百万円に対して 経常利益は550百万円の黒字 となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が4,528百万円、経常利益は195百万円の赤字でしたので、 増収・黒字転換 となっています。
新型コロナウィルスの影響で製薬Web講演会だけでも上期で2.5億円程度のマイナス要因となりましたが、各企業のテレワークが進んだことにより、V-CUBEミーティング・V-CUBEセミナーといった Web会議事業の特需 があり、2Qは上方修正した業績予想を更に上回る決算となりました。3Qも引き続き好調のようです。
直近では政府が初診を含めたオンライン診療を原則解禁 すると発表したことで、ブイキューブは脚光を浴びています。ケアネット(2150)などと協力してオンライン診療や電話診療のサービスを提供するなど、 遠隔医療銘柄としても注目 されています。
また JR東日本と連携し駅構内にテレキューブを導入 しており、1年以内に100カ所にまで拡大し、25年度までに全国1000カ所を目指す予定とのことで、このニュースがきっかけで株価も急騰していますので、これから先さらに株価を伸ばすには新たな材料が必要となりそうです。
テレワークで日本を変える、コミュニケーションのDXカンパニー というスローガンを掲げており、今話題のDX関連銘柄として人気株となっています。
ビジュアルコミュニケーション事業
会社名にもなっているブイキューブは国内Web会議市場において 13年連続シェアNo.1 を誇っています。緊急事態宣言が出された後は、これまでにない件数の問い合わせや利用時間の増加がありましたが、 宣言解除後もWeb会議利用が定着 しており、オンラインセミナーの利用も大きく拡大するなど、Web会議需要は引き続き大きくなりそうです。
とはいえWeb会議事業はZOOMやTeamsやWebEXやGoogle Meetなど 競合他社の製品もどんどん知名度を上げてきている ので、競争に打ち勝つ必要があると言えます。ブイキューブ自身もレッドオーシャンであることを自覚しているようです。
ラーニングマネジメントシステム事業
2019年1Qまではアイスタディ(現:クシム)が連結対象でしたが、売却したことにより今は連結から外れています。現在はシンガポールの子会社であるWizlearnが売上の9割をしめており、 学校や企業向けにオンライン学習や研修のプラットフォームを提供 しています。
新型コロナウィルスの影響で企業向けの研修プラットフォーム提供がロックダウンで遅れが生じたほか、学校向けのサービスも影響を受けて前年をやや下回る売上を見込んでいます。
アプライアンス事業
テレキューブはコロナ禍の影響で納品遅延が発生しているため、企業向けの売上は計画を下回るものの、 対昨年比では大幅に増加 しています。企業向けのサブスク契約も少しずつ増えてきており、さらに導入が進めば安定収入を得られるようになりそうです。
直近ではJR東日本との連携で「STATION BOOTH」として テレキューブを駅構内に設置 するなど、ターミナル駅から生活圏でのニーズや、社員の安全な出社の為の個室としてのニーズが拡大しています。ブイキューブはテレワークする場所がないという課題を解決し、 社会インフラ となることを目指すとのことです。
ブイキューブのIR情報は以下のリンクから
⇒ ブイキューブ IR
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