AI CROSS（4476） | 株式投資情報：テクニカルとファンダメンタル両建て【株かえる】

AI CROSS（証券コード：4476）の株情報：ファンダメンタル・決算まとめ

AI CROSSの2020年12月期第3四半期決算短信を読み解くと売上高1,361百万円に対して経常利益は107百万円の黒字となっています。2019年12月期第3四半期の売上高が1,010百万円、経常利益は159百万円の黒字でしたので、増収・減益となっています。

コロナ禍で売上を伸ばしているのはすごいですね。経常利益が減少したのも戦略的な先行投資によるものであり、下半期に向けた営業基盤の整備が完了したと説明書に書かれていましたので、全く心配する必要は無さそうです。

オフィス移転の費用も含まれていますので、その中でもしっかりと利益を出しているところは安心材料ですね。

「絶対リーチ」と名付けた SMSサービスが主力製品で、ビジネスチャットも手掛けています。

個人投資家向けにオンライン会社説明会を開催するなど、会社として株主に向き合う姿勢を示していますので、株価を意識していると思われます。

事業内容もDXの流れが来ていますし、テレワークや政府のデジタル庁絡みでも仕事が増えそうですので、今後の株価上昇が期待できそうです。

ライバルとなるアクリートと同様に官公庁によるGo Toトラベルのクーポン受け取りにSMS認証が必須となったということで株価が上昇しましたが、新型コロナウィルスの影響でGo Toトラベルがどうなるのか分からない状況ですので、購入する場合は株価の乱高下に気を付ける必要がありそうです。

今はやりのサブスクモデルですね。一度契約すると解約率は低いものとみられますので安定収入が得られます。

このようにストック型の既存収益をベースにしながら、新規案件の獲得も順調で第2四半期決算では計画値を上回る売上を実現しています。具体的なサービスは以下のようなものがあります。

従業員の健康状態をSMS・チャットで自動集計・管理できるシステムです。従業員自身の健康に対する意識づけと、企業としての従業員の健康把握義務の両立を可能とするサービスです。

AI CROSSの社内検証で、毎朝の健康観察アンケートは高い回答率を継続しているようです。といことで従業員の啓蒙・健康状況把握に有用としています。

これに関してはAI CROSSの自社製品で報告するように言われて、報告しないのはかなりの勇気がいると思いますので、他社でどれだけ有効に使われるのかはまだまだ検証が必要であろうと思われます。

コールセンターや店舗向けのSMSを利用した業務効率化サービスです。自動音声応答システム（IVR）とSMSを活用して、顧客の問い合わせ内容の把握から、折返しの電話予約までをワンストップで受け付けることができます。

顧客のメリットとしては、「つながらない」「保留時間が長い」といったクレームを防ぐ効果が高いほか、専用のWeb画面で受付状況や、コールバック予約の状況などが一覧で確認できることです。

またクラウド型のサービスで初期費用が押さえられるので、導入のハードルが低いというメリットもあります。

AI CROSSは社名にもありますように AIも手掛けています。SMSやチャットなどのコミュニケーションサービスで集積したデータを学習データとしてAIの活用を推進しています。

これらの集積データをもとにしてAIによる分析をおこない、採用や配属のマッチ度の把握や、上司・部下・部員同士の相性の分析など、人事領域でのサービスを企画しています。

これらのAI×HR領域に関する事業は今後の成長が期待できそうな分野です。ここで売上を伸ばすことができれば株価も一気に上昇が見込めそうです。

AI CROSSは社員を大切にしているようで、新型コロナウイルス感染症拡大を契機に、フルリモートワーク制度や年齢・業務形態にとらわれない役職登用など、優秀な人財を獲得する仕組みをどんどん取り入れています。

20代の女性部長も誕生したとのことですので、社長が女性というだけあって男女差別もないホワイト企業という感じがしますね。

「 Smart Work, Smart Life 」というのがAI CROSSの企業コンセプトですので、社員の働きやすさ、やりがいなどに関してはかなり気を使っているようです。

エンジニアがクリエイティブな環境で働けるようにオフィスを移転するなど、言葉だけではなく実践しているところが素晴らしいと思います。

まだまだ時価総額が100億以下ですが、時代の流れにも乗っていて社員を大切にする会社ですので、今後の株価上昇が期待できる有望IT/DX銘柄だと言えそうです。

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