SIG(証券コード:4386)の株情報:ファンダメンタル・決算まとめ
SIGの2021年3月期 第2四半期決算説明資料を読み解くと売上高2,102百万円に対して 経常利益は112百万円の黒字 となっています。2020年3月期第2四半期の売上高が2,032百万円、経常利益は130百万円の黒字でしたので、 増収・減益 となっています。
直近では減益となっていますが、主力事業であるシステム開発・インフラ・セキュリティサービスともに売上が伸びていて 業績は順調 だと言えそうです。
通期の業績予測では新型コロナウィルスの影響で経済活動が低調に推移する可能性を見込み、ほぼ前期並みの売上・利益と 保守的な計画 となっています。
テレワークが進み、クラウド環境の整備・強化、それに伴うセキュリティ増強などのビジネスは需要が高まっているため、通期業績の 上方修正で株価の上昇も期待 できそうです。
今後の成長戦略もIR資料で述べており、 AI・IoT・クラウド・セキュリティ といった事業に力を入れるほか、 グローバル採用人材の活用 も計画しており、まだまだ成長が見込めるグロース株だと言えそうです。
また 売上高が約200億の株式会社アクロホールディングスの株式を33%取得し持分法適用関連会社化 しました。現在のSIGの売上高が50億弱であることを考えると、アクロの利益の一部が計上されますので、かなりのインパクトがありますね。アクロの利益は2019年12月期で1.5億程度で売上に対して低いのですが、SIGの連結となったことで効率化を図り利益率が上がることを期待しています。
2020年11月9日現在でまだ 時価総額が70億程度と割安 でおすすめの銘柄と言えそうです。デジタル庁/DX関連銘柄としても有望なのでテンバガーが狙える銘柄と株かえるは期待しています。
AI・IoT事業推進
SIGでは長年のシステム開発の経験から、人手不足に対して、作業や検査の自動化など省人化システムを活用した 工場のスマートファクトリー化 が加速すると見込んでおり、IoTを利用した設備保全管理システムや、AI技術による生産性向上システムはすでに受注を取れています。
今後は工場内の効率化だけではなく、 複数の管理対象の工場全体の効率化 が求められる時代がきて、AIやIoTを利用したスマートファクトリー化の事業の大幅な成長を見込んでいます。
クラウド及びセキュリティ事業推進
今はテレワークの導入が各企業で進み、大企業を中心にクラウドシステムの導入が活況となっています。クラウドシステムは便利な反面、セキュリティ対策をしっかりしておかないと、情報漏洩などのリスクもあるため、その 保守は多くの企業で問題 となっています。
このような状況からSIGでは 今後の事業の柱 としてクラウド事業を推し進めようとしており、クラウド技術者を集めています。
まずはクラウドシステムの導入支援から、セキュリティサービス・保守サービスといった ストック型のビジネス を展開しようとしています。セキュリティや保守のような事業は一度契約すると解約率が低く、 安定した収入を見込めるサブスクモデル となることから有望な事業と言えます。
グローバル採用・人材活用
SIGは仙台・甲府・金沢・福井など 地方拠点の優秀なIT人材を確保し育成 してきました。クラウド等のITサービスの開発であれば東京や大阪といった大都市でなくても、どこでも開発が可能です。オフィス賃料が安くIT人材の採用に関しても競合が少ない地方での展開は理にかなっていると言えるでしょう。
このような優れた人材開発モデルを グローバルにも展開 しようと考えており、バングラデシュ・ミャンマーといったアジア諸国での採用を開始したほか、日本在住の留学生も積極採用しています。
2025年までに全従業員の5%をグローバル採用社員とし、将来の グローバル展開時に拠点幹部の人材とすべく育成 する方針です。クラウドのビジネスは世界のどこからでも使えますので、 グローバル展開の成否は株価に大きな影響 を与えそうです。
SIGのIR情報は以下のリンクから
⇒ SIG IR
⇒ Twitter 情報 (SIG での検索結果)